全てはここから始まった

■ベース車輌
ニッサンシルビア１６００（エンジン部）／ニッサンブルーバード（計器板）
制作期間 ２年

ドライバーにとってクラシックカーに乗るのは、夢なんですわ。
それで時間も無い、腕もないというアマチュアみたいな私が、自分で作ろうと思い込んでしもたんです。

外観はクラシックカーで中身は新型性能がようなくては今の時代に乗り遅れてしまいます、高速道路をふっとばす時など、まるで空を飛んでいるような感じでいいもんですわ。
クラシックカーだと思って追い越しをかける車まで沢山来るから、よけい気分がいいですわ。

とにかくクルマ作りは根気でんな、人の一生、何でもこの根気がのうてはつとまらんのと違いまっか。
デッカイ夢を見て、ようやく完成させたんやから、ほんまメイド・イン・ドリームですわ。

（月刊ピットイン １９７４年９月号より抜粋）

今はなき、創業者吉田二郎の言葉です。
このクルマを手作りでこつこつと完成させました。
この精神を今のジロン自動車は受け継いでいます。
もちろん販売はできませんが、是非一度見に来て下さい。